体支持持続時間
準備
- 幼児が立って腕を体にそって下げたときに肘の高さ(およそ70cm~75cm)ぐらいの机2個(または巧技台)を肩幅(約30~35cmぐらい)にあけておく。机(巧技台)の端から1~2mm出るようにビニールテープをはる。(子どもの手を置く位置がわかるように)
- 机の上に手をおいたときに、両肘が伸びて「用意」の姿勢が取れるような高さの台を子どもの体格に合わせて用意する。
- ストップウォッチ
方法
- 机と机の間に被験者を立たせる。このとき適当な高さの台の上にのる。
- 「用意」の合図で、手をそれぞれの机の上におき、両腕を伸ばす。
- 「始め」の合図で、足を床(または台)から離す(補助台を抜く)。
- 両腕で体重を支えられなくなるまで続ける。180秒(3分)を最高とし、それ以上になったらやめさせる。
- 次の場合は失敗であることを示範する。
(イ) 腕が曲がったとき。
(ロ) 掌以外の身体のどの部分でも机や床に触れたとき。
- 何ヵ所か用意するときは、横一列に並べる。
記録
- 足が床(または台)から離れてから、床に着くまでの時間を秒単位で測定する(秒未満は切り捨てる)。
- 1回だけ行わせる。
- 最高180秒(3分)とする(3分経ったら止めさせる)。
その他の注意
- 激励の言葉をかけて励ます。
- ストップウォッチを幼児にみせてはいけない。
- 親指を、机の上にはったビニールテープから出ないようにさせる。
- 「用意」のときに、肘が入って両腕がしっかりと伸びるようにする。
- 体がゆれる場合には、腰のあたりを軽く押さえてゆれをとめてやる。
- 30cmぐらいの狭い間隔のものと35cmの広い間隔のものを用意し、子どもの体格に応じた台で行わせる。
- ひざは曲げても伸ばしたままでもよい。
説明
「両手を机のはしのところにおきます。「ヨーイ・はじめ」で腕を伸ばしたまま足を床からはなします。そのままたくさんぶらさがっていましょう。足をふると早くおちます。このようになったら(方法⑤の失敗例(イ)(ロ)を示範して)おしまいです。」
▲ページトップへ戻る
MKS幼児運動能力検査のご利用について
MKS幼児運動能力検査は、幼児の発達の理解に広くご活用いただくため、どなたでも利用できます。ご利用に際し、何らかの文章等で発表をされる場合は、本検査を使用したことを必ず出典とともに明記して下さい。ただし、検査および判定基準表等を営利目的で使用することは固く禁じます。