この検査の最大の特徴は、幼児を対象とした全国標準を持つ日本で唯一の運動能力検査であるということです。判定基準は北海道から沖縄にいたる全国の幼稚園・保育所に通う約12,000名の4,5,6歳児の測定値を基に作成されているのです。
幼児を対象とした運動能力検査はこのほかにもいくつかありますが、それらはすべてある一部の地域の幼児を対象として基準が作られています。運動能力の発達には地域差が認められることが多いので、日本全国の幼児と比較して発達が判定できるのはこの検査だけといっていいでしょう。
このほかにも本検査の特徴として、1961年以来8回にわたり調査が行われ、常に新しいその時代の幼児についての判定基準が用意されてきたことがあげられます。これに伴い、信頼性や練習など測定条件や、さまざまな環境と運動能力の関係についての研究も積み重ねられ、結果の解釈に役立つ豊富なデータが存在することがあげられます。これらのデータについては、これまでに発表された論文をご覧ください。
MKS幼児運動能力検査は、幼児の発達の理解に広くご活用いただくため、どなたでも利用できます。ご利用に際し、何らかの文章等で発表をされる場合は、本検査を使用したことを必ず出典とともに明記して下さい。ただし、検査および判定基準表等を営利目的で使用することは固く禁じます。